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  ーマ 介護福祉の「シンカ」を問う
        ~介護福祉学の30年を振り返って~

第33回 日本介護福祉学会大会 開催御礼

 

この度は、「第33回日本介護福祉学会大会」にご参加いただき、誠にありがとうございました。皆様のご協力のおかげをもちまして、盛会のうちに終了できましたことを、心より御礼申し上げます。
 第33回の大会は「介護福祉の『シンカ』を問う~介護福祉学の30年を振り返って~」というテーマのもと、全国から多くの研究者、実践者、学生の皆様にご参加いただき、活発な議論と温かな交流が繰り広げられました。介護の現場に根ざした実践報告、未来を見据えた研究発表、そして世代を超えた対話の数々は、私たちに新たな気づきと学びの場となりました。制度や技術が進化するなかで、人に寄り添うケアの本質を見つめ直し、進化の可能性を語り合う時間となった事と思います。
 AI や ICT の進化は、介護の現場に新たな可能性をもたらしています。私たちはテクノロジーと人間らしさを融合させ、より質の高いケアを提供できる未来を築くため、「人間らしいケアとは何か」、「介護の本質とは何か」を問い直す姿勢。そして、介護福祉の“進化”が、現場の声や利用者の尊厳に根ざしていること、世代や立場を超えて、介護福祉の未来を共に描く場として、今後ますますこの学会大会が重要な役割を担うものと確信しています。
 2日目の早朝、テレビの「落語図鑑」という番組で、❛AI ❜を題材にした落語が放送されており、聴衆の笑いを誘っていました。本大会のシンポジウムでも、シンポジストの先生の楽しい話題から、会場が笑いと和やかな雰囲気となりました。
 「シンカ」の「シン」は、信じる、信頼の「信」であるとも思います。介護は「チームケア」として信頼関係の上に成り立っています。この信頼という安心、そして、テクノロジーの活用はより専門性を高めるパートナーであること。より進化に向けた取り組みの導入は、利用者に、学生に、職員間に安心して向き合える時間を提供し、質の確保に繋がること。笑顔・笑いのコミュニケーショが大切であることを改めて痛感しました。笑いの種をまき、笑顔の花をたくさん咲かせることこそ、もう一つの

信華」として、介護福祉の役割であると感じます。
 この大会が、皆様の今後の研究・教育や実践活動に繋がることを心より願っております。
 本学で本学で皆様と共に過ごしたこの時間は、私たちにとってかけがえのない学びと出会いの場となりました。ご参加くださった皆様に、深く感謝いたします。
 次回大会の開催校である東洋大学様へバトンをお渡し致します。新たな舞台で、さらに豊かな議論と交流が生まれることを心より期待しております。
 最後になりますが、本大会の開催運営にあたり実行委員長はじめ、運営スタッフの皆様、関係者の皆様にその労をねぎらい、感謝します。大変ご苦労様でした。そしてありがとうございました。ただ、不慣れなこともあり、ご参加の皆様方にご迷惑をおかけしたことと思います。この場をお借りし、お詫び申し上げます。
 皆様の今後のご活躍とご多幸を心より祈念申し上げ、お礼のご挨拶と致します。次回大会でも、皆様と再びお会いできることを楽しみにしております。
 本当にありがとうございました。

             33回日本介護福祉学会大会

               大会長 大山 さく子

​                      (仙台大学 体育学部 健康福祉学科 教授)

© 2025 第33回日本介護福祉学会大会

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